Executed, But Not Proved Guilty?⑥
New Treasure stage 4 Lesson7
『Executed, But Not Proved Guilty?』
のストーリー解説をしていきたいと思います。
(内容をざっくりと理解してもらうための解説で、
本文の和訳ではありません。ご注意ください。)
- section1 「私」の友人ヴァンゼッティ
- section2 ヴァンゼッティとサッコ
- section3 強盗事件の容疑者で起訴された
- section4 強盗殺人事件の容疑者で起訴された
- section5 2つの証拠について
- section6 陪審員の判決は有罪
- section7 死刑執行後の人々の反応
section6のポイント
陪審員が出した判決は有罪
サウスブレイントリーの強盗殺人事件においての
ヴァンゼッティとサッコの判決はどうなったのでしょうか。
有罪(guilty)か無罪(not guilty)か。
ここで少し脱線!
裁判の流れがよく分かると思うので、確認しておきましょう!
陪審員は、18歳以上のアメリカ市民からランダムで選ばれます。
(ですから、もしあなたがアメリカ人で18歳以上だったら
あなたもいつか法廷で被告人が有罪か無罪かの判決を
下すことになる可能性があるということです!)
また、陪審員は裁判で
証人の証言や証拠などをもとにして
裁判官の助けを得ることなく
自分たちで有罪か無罪かの判断をします。
つまり、有罪か無罪かの判断は
裁判官がするのではなく、
一般市民である陪審員たちが行うのです。
裁判官は、有罪になった場合の刑量のみ言及します。
ちょっと豆知識 [世界各国の市民参加制度:アメリカの陪審制度] | 裁判員制度 | 世界各国の市民参加制度 (nichibenren.or.jp) 参照
さて、本文に戻ります。
この仕組みから、
section4 , 5で取りあげられていた
・女性証人の発言
ーサッコの顔に見覚えがあるという発言を陪審員が聞いた
・証拠の帽子
ー「サッコの帽子」という表現を陪審員が繰り返し聞いた
という側面では、
被告側(ヴァンゼッティとサッコ)
が不利になることは明らかですね。
陪審員が出した判決は、有罪でした。
section2で述べたように
ヴァンゼッティとサッコが
・イタリアからアメリカへ移住した移民であった
・仕事での稼ぎは多くはなかった
・無政府主義者であった
という事実が
彼らが有罪であるという判決を後押ししたのだとしたら、
今回の裁判の有罪判決は偏見に基づくものであるという
意見が出ても不思議ではありませんね。
では次で最後です!